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June 29, 2006
人と人とのつながり
もう何年も会っていない知人から突然携帯にメールが来た。「あれ、この人に携帯のアドレス教えたっけ……?」と思いつつメールを開くと、共通の知人の訃報。その共通の知人とも何年も会っていなかったので、近況とかもちろん知らなかったのだけど、あまりにも突然すぎる。私より年上とはいえ、まだ若いのに。
今夜が通夜ということなのでとるものもとりあえず駆けつける。メールをくれた知人や、その他にもお久しぶりな人がたくさん。懐かしいと思うと同時に、こんな時でないと会う機会がない今の自分が情けなくなる。他の人たちは時々会っている様子なのに、自分だけは誰とも会っていないし個人的な連絡先もよく知らない人がほとんど(以前の職場関係の知人なので)。でも、逆に、そんな自分に連絡をくれたことがうれしかった。
棺に横たえられた知人に会うこともできた。生前、美人で有名な彼女だったけど、まるで眠っているかのように美しい。「綺麗な人は死んでも綺麗なんだね」と誰からともなく話が出た。
長いこと顔を見ることができたので、見ているうちにだんだんと「あぁ、本当に死んでしまったんだなぁ」と実感がわいてきてしまった。最後に会えてよかった、とも思った。そうしたら、メールをくれた知人への感謝の気持ちでいっぱいになった。
みんなで、故人の生前の話をして盛り上がる。葬儀会場で不謹慎かと思うほど。退室前に、もう一度最後に会いに行こうということになり、みんなで棺の前に集まった。そこでまた生前の話をして盛り上がる。
「そろそろ起き上がりそうな気がする」
「うんうん、『うるさいなー』とか行って起き上がりそう」
「なんかさっきより顔が笑ってない?」
「あんまり苦しまずに逝けたのかな。いい表情してる」
「苦しくても他人にあまり言わない人だったから本当はどうかわからないけど、そうだったらいいね」
そんな話をしていたら、この人たちはなんて素敵な人たちなんだろう、と思った。会わなくなってからも年賀状のやりとりはあったのに、私が「書くのが面倒」という理由だけで一方的にそれを絶ってしまった。それでもこうして変わらず迎えてくれて、知人の最後に引き合わせてくれた。
待っているだけじゃなくて、私からももっと人とつながっていかなければ、近い将来私は本当に不幸になってしまう。絶対にそれはいやだ。それを気づかせてくれた知人たちにあらためて敬意と感謝を。
Comment(s)
- 176 : BlogPetのしろくろ : 2006/06/30 14:52
しろくろは、メールしたかったみたい。
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