cheerful*tearful

瑠璃の日常と欠片でできている日記のようなもの。

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July 10, 2009

フルサイズで DT 50mm F1.8 SAM

DT 50mm F1.8 SAM (SAL50F18) を手に入れたら、試してみたいと思っていたことがありました。それは、フルサイズで撮るとどうなるか、ということ。

デジタル一眼レフに詳しくない方のために補足しますと、現在のデジタル一眼レフカメラは 35mm フィルムよりもセンサーサイズ(面積)が小さいのが一般的です。厳密には機種やメーカーによってばらつきがありますが、おおよそ APS フィルムと近いことから、APS-Cサイズ等と呼ばれています。 もちろん、35mm フィルムと同じ面積のセンサーを搭載したカメラもありますが、プロ用やハイアマチュア用などの高級機しかありません。

レンズに DT とついていたり、デジタル専用と書かれているものは、APS-C サイズのセンサー専用レンズであることを示していて、設計上のイメージサークルは、フルサイズ対応レンズよりも狭くなっています。なぜそんなレンズがあるのかというと、外周部の写りを保証しないことによりよりコンパクトな設計にできたり、コストを抑えることができる(=価格を安くできる)からです。

で、SONY の DT 50mm F1.8 SAM もその名称通り APS-C 専用レンズなのですが、発売前に見たサンプル画像の中に α900(フルサイズ)で撮影したものがあり、四隅が若干暗くなっていたもののよくある周辺減光程度に見えたため、フルサイズでもイケるんではないか、と思ったのがこのおバカな実験の発端です。といっても、私はα900 を持っていませんので、使用したのはフィルム一眼レフであるミノルタの α-7 です。

フルサイズでDT50/1.8

周辺がごちゃごちゃしていてちょっとサンプルとして適切ではない例かもしれませんが、カメラマンが私なのでご容赦を。フィルムは DNP CENTURIA (ISO200) で撮影し、フジカラーCD でデジタル化してします。

写りは悪くないと思いませんか? よく見ると四隅が若干暗いのですが、この程度なら全く気になりません(私は)。シチュエーションによっては四隅がちょっと目立ってしまいますが、気にならないレベルの写真のほうがはるかに多いです。

あと、撮影がいろいろな意味でスムーズだったのも感動しました。まずは、古いボディと最新のレンズという組み合わせなのに、AF が普通に効くこと。頭では使えるというのは理解しているつもりですが、実際に 1枚目を撮影したときに「おおっ」と声が出そうになりました。それから、α-7 を買ったものの今回がほぼ初めての撮影だったわけですが、操作面でもα300 の時とほとんど違和感なく撮影できたことです。もちろん(?)、マニュアルなんて読んでいませんよ。同じメーカーのカメラでも世代やクラスが違うと操作感が変わってしまうこともあるので、「ミノルタを継承したメーカーだから当たり前」というのは通りません。ここは素直にソニーの開発の人に感謝したいです。ただ、AF ポイントの数と配置まで同じなのはどうなんだ?とちょっと思いましたが……。α-7 て 2000年発売ですよ(笑。ポイント数や配置が同じでも、AF 速度や精度が良くなって、きちんと進化しているのだとは思いますが。

私の場合はミノルタの AF 50mm F1.7 というレンズがあるのでフルサイズで無理に DT レンズを使う必要はないわけですが、SAL50F18 を持っている人なら、フィルムのαを買えばフィルムでも楽しめるので、みんなももっとフィルムで撮るといいと思います。

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